芳垣宗久のアステロイド占星術
占術解説
 
アステロイドとは? 惑星 サイン ハウス アスペクト
アステロイドとは?
惑星
火星と木星の間には多数の小惑星が存在し、「アステロイドベルト」と呼ばれています。
 「アステロイド」とは、主に火星と木星の間に軌道をもつ、極めて小さな天体のことで、日本語では一般に小惑星と呼ばれます。1801年に第1号のセレスが発見されて以来、2006年現在までに10万個以上の小惑星の存在が明らかにされてきました。「小惑星がどこから来たのか?」その起源は謎に包まれていますが、かつて太陽系に存在していたふたつの天体が衝突して砕け散ったときの残がいであるという説や、ほかの惑星のように大きな塊になり損ねた物質であるといった説が唱えられています。いずれにしても、小惑星は太陽系誕生の謎を探るための貴重な情報源として、天文学者から大きな期待を寄せられているのです。

 小惑星の発見者には、その名称を提案する権利が与えられており、これまでに1万個以上の小惑星に名前がつけられてきました。19世紀から20世紀初頭にかけては、小惑星にはギリシャ・ローマ神話の神様の名前をつけることが慣例化していましたが、あまりにも数が増えたためにネタ切れ状態となり、現在ではほかの文化圏の神々や歴史的な有名人、一般的な人名、地名、固有名詞、形容詞なども用いられるようになっています。
アステロイドを使った占星術の特徴

 かつての占星術師は、目に見える7つの天体(太陽、月、水星、金星、火星、木星、土星)のみを観察することで、天の意思を読み取ってきました。しかし、天王星(1781年)の発見を皮切りに、海王星(1846年)や冥王星(1930年)などの存在が次々と確認され、占星術の世界でも、新たに発見された天体をホロスコープの解読に取り入れるという革命的な変化が起こったのです。

 1970年代に至ると、それまで見過ごされてきた無数の小惑星にも、やっと占星術家の注目が集まるようになりました。そして、小惑星を研究した多くの占星術家は、次のような確信をもつようになったのです。「小惑星は研究に値する占星術的な影響力をもっている。そして、小惑星の占星術的な意味はその名前から発生する」

 実際、ある神様の名前を与えられた小惑星をホロスコープに配置して調査すると、その神話上のエピソードと照応するかのような影響が確かに認められます。従来使用されてきた太陽から冥王星までの10天体に、それらの小惑星から得られる情報を追加することによって、私たちはホロスコープに、より豊かで的確な解釈を与えることができるようになるのです。
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