火星と木星の間には多数の小惑星が存在し、「アステロイドベルト」と呼ばれています。 |
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「アステロイド」とは、主に火星と木星の間に軌道をもつ、極めて小さな天体のことで、日本語では一般に小惑星と呼ばれます。1801年に第1号のセレスが発見されて以来、2006年現在までに10万個以上の小惑星の存在が明らかにされてきました。「小惑星がどこから来たのか?」その起源は謎に包まれていますが、かつて太陽系に存在していたふたつの天体が衝突して砕け散ったときの残がいであるという説や、ほかの惑星のように大きな塊になり損ねた物質であるといった説が唱えられています。いずれにしても、小惑星は太陽系誕生の謎を探るための貴重な情報源として、天文学者から大きな期待を寄せられているのです。
小惑星の発見者には、その名称を提案する権利が与えられており、これまでに1万個以上の小惑星に名前がつけられてきました。19世紀から20世紀初頭にかけては、小惑星にはギリシャ・ローマ神話の神様の名前をつけることが慣例化していましたが、あまりにも数が増えたためにネタ切れ状態となり、現在ではほかの文化圏の神々や歴史的な有名人、一般的な人名、地名、固有名詞、形容詞なども用いられるようになっています。 |