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vol.9
「恐れと変化」
Terror and Transformation

 好きな人の前で、素のままの自分を見せることにどうしても大きな抵抗と恐れを感じてしまう――この治しがたい癖に、私は以前から何度となく悩まされてきました。

 それで私はある日、こんな実験をする決心をしました。「パートナーの前で、自分らしさを貫く」という課題を自らに課したのです。決心をするなり、私はたちまち恐怖感に駆られました。それもちょっとやそっとの恐れではありません。文字通りの死活問題。私が感じたのは「これをしたら、私は生きていけない。きっとそうよ。この実験は命取りになってしまう」という恐ろしい予感でした。

 しかし運のいいことに、私はこういった人格の再構築の過程を過去に経験したことがあります。私は自分にこう言い聞かせました。「始めはいつもこんな感じ。絶対にできないと信じていることを実行に移すとき、私はいつも本当におしまいだと感じるのよ。そういう気がするんじゃなく、本当に身体も心も、経験的に死んでしまうと確信するの。私は自分の本心を表したことでとても恥ずかしく感じ、もう頭が真っ白になって何と言っていいかわからなくなり、全身が固まってその場で死んでしまうの。身体が蒸発してそこから消えてしまうように昇天してしまうのよ」。

 こう自分に語りかけることは、私の心をいくぶん鎮める効果がありました。恐怖感に取り乱すという反応は、変化のプロセスに折込済みだという事実を思い出させてくれるからです。

 当然ながら、その次にしたのはひたすら祈ること。守護霊に背後霊、天使、神様、仏様、もう頼れるものは何でも頼らないことには、これから本当にやってくるかもしれない「死」を受け入れられるものではありません。大天使に「正しい言葉、正しい考え、最もふさわしい機会を見極める力、そしてその機会をものにする力。これらをどうか私にお与えください」と祈っているうちに、気分が楽になっていきます。天上の存在が味方してくれているのだから、きっとうまく行くに違いない――だんだんそんな気持ちになっていきます。それから私は天使に身を委ね、次にとるべき行動が「直感」として降りてくるのを待ちました。そして「直感」はたくさんやってきました。

 その後のある日私はパートナーと二人でビーチを歩いていました。私は相変わらず自然に振舞えず、シャイで不安な自分を抱えていました。そのときふと、その前の晩に私を不安にさせた彼の言葉の真意を確かめたくなったのです。そこで私は彼の言葉の背後にはどんな経験があったのかを訊ねました。質問に答えながら、彼が自分の感じた不安を他の誰でもない自分のこととして語っている姿を見て、私の無防備な自我を覆っていた心の鎧が溶け出しました。誰だって同じように不安を感じているのだから、私も自分が感じたままのことを素直に表現してもかまわない、と悟ったのです。

 人の行動はすべて「意志」次第。苦手なものを克服したいという意志を固めただけで、そこには克服するための道が現れます。そしてその道をたどりながら、人は「実験」を始めます。そして本物の変化が起き始めたとき、心が癒されていくのです。 おわかりのように、その次にするのは次の段階の「実験」です。こうして私たちは自らを苦しめている過去のパターンから段階的に脱し、確実に変化していくにつれ、心がバランスを取り戻し、癒され、開放されていくのです。








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