ジャンからのメッセージ
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vol.19
心の『奥の院』
Feeling Awkward

 人は誰でも心に、自信のない部分やうまく表現できない部分を抱えています。そこは心のなかで封印された『奥の院』。たいていは子供の頃に、うまくいかなかったり他人に否定されたりしたためにすっかり自信をなくし、大人になっても外に出すことをためらってしまう心の一面です。無意識のなかで、その部分をうっかり表現すると、恐らく人に拒絶されるだろうと感じてしまうのです。

 心の奥にしまいこんでいる理由は、「力不足だから」「どのみち他人は自分の気持ちには興味がないから」「みんな自分のことがいちばん大事だから、どうせ言っても聞いてもらえない」などいろいろですが、理由にかかわらず、人の心の『奥の院』は、その人が生まれたときから決まっています。それは誕生図の土星の位置に明記されているのです。

 私の場合は、「自分の気持ちを表現することに大きな抵抗を感じる」とあります。実際、心の不安や動揺を思いきってうちあけても、誰も取り合ってくれないのではないかと考えると、何も言えなくなってしまうのです。私の無意識が「気持ちを正直にうちあけても拒絶されるだけよ」とささやくので、自分が不安に感じていることを他人に話すとき、ぎこちなさを通り越し、恐怖心さえ感じてしまうのです。

 私が生まれ育った家庭では、怒りや悲しみをストレートに表現してはいけないという暗黙のルールがありました。取り乱したり、涙を見せたりすることは、弱さの表れだとみなされていたため、動揺している様子が見つかるとすぐに叱られてしまったのです。ですから、自分の気持ちをうまく表現できなくなったのは、両親の考え方や、子供時代の環境のせいかもしれません。

 けれども、占星術家としての見地から考えると、私の誕生図では土星は蟹座に位置しているため、「自分の気持ちを素直に表現することが困難である」というシナリオを持って生まれているのです。これについて、両親を非難するのはお門違いというもの。これは私の誕生図にかかわることですから、カルマの仕業に違いありません。……つまり、前世を生き抜いてきた私自身の魂が今生で取り組み、癒しをもたらそうと決めた課題にほかならないのです。

 苦手意識を持ったのが前世であれ、今生の幼少期であれ、「うまくできない部分」とは、宇宙から成長を促されている部分なのです。ぎこちない感覚は経験不足から来るものですから、真剣に努力していればいつか克服できるでしょう。

 たとえば、人前で話すのが苦手なら、スピーチや話し方のクラスに行けば、懇切丁寧に指導してもらえるでしょう。テニスが苦手な人は腕の立つコーチを雇えばいいのです。いずれにしても、苦手なものを克服するには、やさしく励ましてもらい、勇気づけてもらえる環境が不可欠です。少しずつ自信をつけていけば、ぎこちなさや抵抗感は自然に消えていくでしょう。

 「不安な気持ちをうちあけられない」という私のケースでは、思いきってうちあけてもちゃんと聞いてくれる人々のいる環境を選択するようにしました。やさしい人々を相手に、自分の心の不安を言葉にしていくと、もうそれまでの抵抗感は自然に消えています。不安を感じながらも勇気をふるって足を踏み出すと、その先には以前よりちょっとだけ自由で、勇敢な私が生まれているのです。








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