魂を知る占いTOP ジャンからのメッセージINDEX |
|
何かをしようと思い立っても、実現するには障害や逆風が強すぎて、始める前からあきらめてしまうことがあります。 そんな時、私はこう自分に言い聞かせます。「私の目の前にハードルがある。これを乗り越えて先を目指すのよ」……口で言うのは簡単ですが、実践するのはなかなか一筋縄ではいきません。目指すゴールへたどり着くまでには、いろいろなハードルに行く手を阻まれ、そのたびにう回路を通ることになります。けれども一見遠回りになるう回路を進む過程で、私たちはゴールに着くために必要な情報を手に入れ、自分の置かれた状況を的確に判断できるようになっていくのです。 先週、障害物が役に立つことを如実に示す出来事がありました。私のラップトップコンピュータと携帯用プリンタの接続にトラブルが発生したのです。旅先で原稿を書くことが多い私にとって、このふたつのマシンは命綱。由々しい問題でした。そして問題解決というゴールの前に、すぐに障害が立ちはだかりました。滞在中の小さな町で、私の特別仕様のマッキントッシュのことが分かる人など望むべくもありません。 四苦八苦した挙げ句、ようやくマッキントッシュを扱う店を発見したものの、そこは技術者兼経営者がひとりいるだけの小さなところでした。宿泊先から1時間かけて訪ねて行くと、その人は「今は忙しいので、後日出直してくれ」と言うのです。私はプリンタとコンピュータをその場で接続し、ちょっとで良いから見てほしいと迫りましたが、彼は頑固に拒絶し、トラブルを解決するには初期設定に戻してプリンタドライバをダウンロードするしかないと言い張りました。ダウンロードには2時間かかるし、私はまた出直して来るしかありません。何と憎らしい障害物! いら立ちながら私は第2の可能性をかけていた写真の現像所を訪ねました。たまたまこの店の店主もマックユーザーで、私の機種は、オペレーティングシステム(OS)が2種類搭載された珍しい機種だということを思い出させてくれました。しかし、この人も時間がないということで、協力してもらえません。またしてもいまいましい障害物! その夜、私は今日の出来事を友人に話しました。そして友人に助けてもらいながら、マックショップの店主から得た情報に基づき、プリンタドライバをインターネットからダウンロードしてみました。そして現像所の店主から得た情報に基づき、私のマックに搭載されているもうひとつのOSに入れてみたのです。すると接続は完了し、何事もなかったかのようにマシンはまた動き始めました。 パソコンに明るい多くの人にとっては何でもないことだったかもしれませんが、私には深刻な難題でした。振り返って気づくのは、自分のシナリオどおりにいかないという意味では『障害物』でも、受け止める意志さえあれば役に立つ情報源となり、ゴールを目指す私を助けてくれたということです。 障害物に遭遇した時、そこから次のステップに至るヒントを求める意志があれば、それは私たちの求めるものに近づく道を示してくれるものなのです。今回の場合、低予算での解決法を求めたために、う回路は幾分長くなりましたが、『障害物』として登場したふたりの店主は、私がどんな対応をすれば問題解決につながるかを正確に示してくれたのです。 あなたが夢や目標を目指す途上に障害物が現れたとき、イライラして相手を責めたり、あっさり夢をあきらめてはいけないということを今回のエピソードは示しています。障害物によって手放さなくてはならないのは『あなたの夢』ではなく、『夢にたどり着くためにあなたが選んだ道順』です。障害物は、実は夢の実現に欠かせない道しるべ。『宝のありかはこっちです』『そっちへ行くと行き止まり』という重要な情報を示しているのだということを、心にとどめておきましょう。
|
Copyright Telsys Network CO.,LTD. このページの無断転用・転記を禁じます。 |