前世やカルマという言葉が日常的に使われるようになったこの時代に・・・・・・
わたしたちの魂には終わりがなく、過去世、前世、今生、そして来世へと不変的に続いていくものとしましょう。
過去世の数々の記憶は魂という形のないものに記され、次に生まれるべき瞬間が訪れると、また、その魂が新しい肉体に宿ります。わたしたちの魂は薄れかけた過去世の数々の記憶をたぐり寄せながら、過去世にかかわりあった人たちを無意識のうちに呼び寄せて巡り逢うのです。
今生に生まれた魂は過去世で体験した愛、苦悩、喜び、悲しみ、あやまちの世界へフラッシュバックし、その再現のシーンを通じて、再び過去世と同じように喜んだり、悲しんだり、あやまちに悩むことになるのです。そして、その苦しみのすえに克服というゴールへと向かいます。
魂とはおのずと与えられた試練を克服し、新しい目標やステップへと、進化を遂げていく宿命をもっているのではないでしょうか?
わたしたちが忘れ得ることのできない過去世の甘く哀しい記憶……。無意識の領域に蓄積された魂の記憶は、ときを経るごとに幻想的な彩りを加えられ美化されていきます。
いったい、どこまでが真実でどこまでが幻想なのか? 形状のないものの本質はいつでもあいまいで不可思議です。魂の記憶とは幻想ではありますが、ハイスピードで移り変わるこの時代の現実を知るにつれ、実は幻想の中にこそ、真実があるのではないかと思えてしまうのです。
ミス・ペルセフォネー
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