ジャンからのメッセージ
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vol.26
「普段と違うあなたを演じる機会」
An Opportunity to Try How It Feels to Be Someone Else

 ハロウィーンの季節が近づくと、アメリカの子供たちは大きい子も小さい子もハロウィーンに着るコスチュームの準備を始めます。伝統行事としてのハロウィーンは、いろんな変装をした子供たちが両親を伴い、「トリック・オア・トリート(おやつをくれないといたずらするよ!)」と言いながら近所の家を訪問し、キャンディなどのお菓子を集めるというイベントです。

 ニューヨークシティでは、グリニッジ・ヴィレッジで毎年開催される大々的なパレードがハロウィーンの風物。150万は下らない数の見物客が6番街の通りの両脇を埋め尽くすなか、ユニークで笑いを誘う、創造的なコスチュームに身を包んだ人々が行進するというにぎやかなパレードです。ミュージシャン、竹馬に乗る人……あるときなどは紙粘土で作った、人の身長の5倍くらいある巨大な操り人形を合計12体ほどもたずさえた人形劇団の人々が登場し、人形の頭や腕、足の動きを棒で巧みに操り、地上6メートルの空中で人形劇を展開し、観客の喝さいを浴びていました。この日ばかりは日ごろの仕事や悩みを忘れ、とびきり目立つコスチュームを着て、楽しい1日を過ごします。ここ数年では、ニューヨークのパレードに影響されて、全米各地でも同様のパレードが行われるようになりました。

 ハロウィーンの楽しさは、大人が自分の中にある子供心を自由に解放する機会だと私には思えます。この日は、コスチュームという外見の助けを借りて、普段の自分のキャラクターと全然違う人になりきる、またとない機会だからです。誰に遠慮することなく、自分の普段のイメージの枠を飛び出し、伸び伸びと羽目を外して違う人格になるという快感は例えようもありません。変身して正体が不明になってしまえば、もう他人の家に上がり込み、キャンディをねだることも平気です。路上でいきなり踊り出したって変な目で見られることもありません。そういうひと時を過ごしているというだけで笑いが止まらなくなっても、誰かにとがめられる心配も無用です。

 子供のころの私が好んで選んでいた変装は、自分のイメージや願望に沿ったキャラクター、たとえばお姫様や妖精など、幻想的で女性的なものばかりでした。大人になってからの変装のテーマは、たいていの場合、普段の自分が抑圧している人格を選んでいるような気がします。

 たとえばいつもおとなしくやさしいイメージの人は、残酷で凶暴な役柄を演じることで、普段は抑圧し、自分の中に存在する、けれども決して他人に見せることのない部分を解放するのです。いつも他人から強く、ぐらつくことのない人だと思われている人は子犬の着ぐるみを着て、無心に人を信じる無邪気さや遊びの精神、愛と忠誠などを疑似体験することができます。ハロウィ―ンの変装をきっかけにして自分の中に眠っている別の人格を外に出すと、人はそれまでよりもバランスの取れた人格を実現し、安定した自由な生き方ができるようになるものです。

 今年の私の変装計画は、予定としては、友だちからプレゼントしてもらった、アメリカ南部の町ニューオーリンズ名物のフェスティバル、“マルディ・グラ”のために作られた仮面をつけること。鮮やかな緑色の羽根とクジャクの羽根で飾られた仮面です。この仮面を素材にして、どんなキャラクターを演じようか、考えているところです。今年は私の人格の中で眠っているどんな側面を外に引っ張り出し、演じてみようか? それが決まれば今年のハロウィーンは準備完了。あとは当日、思いきり羽目を外すのみです!









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