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vol.25
「相反するふたつの正論」
Action Versus Inaction

 私の両親は似たもの夫婦というよりは、相違点の目立つカップルでした。私が子供のころ、父は私によくこう言ったものです。「チャレンジしないことには、何も始まらないよ」。そして母は私に、口癖のようにこう言っていました。「待っていれば、欲しい物はいずれ向こうからかならずやってくるものよ」。

 幼心に私はどちらもが真実だと直感していましたが、ふたりとも自分の考えが正しいと確信していたので、はたしてどちらが正論なのか、あるいは両方が同時に正しいと言えるのか判断しかねていました。しばらくたってから、私は幸運にもその答えを実体験する機会を得ました。私が学んだのは、どちらの言い分も正しいこと。そして得た究極の知恵は、どちらか一方を時と場合に合わせて使い分けることにより最良のバランスと効率を実現しつつ、前進し続けられるという黄金のルールです。

 人生には「流れに身を任せて進むべきとき」と、「流れに逆らって行動を起こすべきとき」があります。今の私の人生は、次に何をすべきかという考えが浮かび、それに従って先を目指すというパターン。

 するべきことのインスピレーションは、毎日の生活から生まれるいろいろな刺激がきっかけになることもあれば、心の内面からふつふつとわき上がるものもあります。今日はどんなインスピレーションが降りてくるかしら。……これは「スタンバイのステージ」です。

 そうやってアイデアが天から降りてきたら、私はそれを実現させるために行動を始めます。最終的に目指すゴールを具体的に心に描きながら、最初に取るべきステップを踏み出します。まわりの環境が協力的で、実現への扉が開き続けている限り、私は最終目標に向かって歩みを続けます。これは「アクションのステージ」です。

 途中でなんらかの問題が起きたり、誰かの反発にあったとき、私は歩みを止めてまわりの状況に注意を払います。私の計画が広く世の中に受け入れられ、喜ばれるためには、ここでどんな微調整をする必要があるかしら? 今起きている問題は、私の計画にどんな見直しの機会を与えてくれているのだろう? 私はこの計画をあきらめるべきか、それとも表現の仕方やアプローチの仕方を変えるべきか、あるいはもっと違う人のところにもっていくべきなのか。あるいは問題は内容そのものではなく、ただ単にタイミングがずれているだけだから、もうしばらく待っていればいいということなのか。……このような見直しの時期は「スタンバイのステージ」です。

 状況の評価が済み、計画に微調整を加えると、私は行動を再開します。最終目的地を目指し、次のステップを踏み出す。……「アクションのステージ」の再開です。

 一見正反対の考え方は、多くの場合、どちらも正論。それぞれに異なる環境や状況の中で正論なのです。むやみに「アクションのステージ」をばく進しても消耗するだけです。「スタンバイのステージ」にとどまり続け、行動やビジョンが伴わないと停滞に足を取られます。これらのステージは、ある創造的な計画が前進し、結実するために必要なふたつの限界点といえるでしょう。どんなものにもバランスを取るべき両極端のアプローチがあり、その時々にふさわしい戦略を選びながら、私たちは計画の実現に向けて上手にかじ取りをしているのです。









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