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vol.22
「魂の宿題は悲劇とともにやってくる」
The Value of Non-Doing

 3ヶ月ほど前のことです。ふたりの男性が私の前に現れ、それぞれにとても誠実に求愛しました。それからいろいろなことが起こりました。予想外の出来事が立て続けにあった末、すべてがダメになり、今私の傍らにはひとりのボーイ・フレンドもいなくなったのです。やれやれ……。

 登場人物はそれぞれ心に深い傷を負った末、全員撤退し、“冬眠”態勢に戻りました。この大騒動の原因をつくったのは、私に求婚していた男性の元彼女でしたが、その当人でさえも傷ついて終結したのです。実際に何が起きたのかについて、ここでは触れませんが、その騒動の破壊的なエネルギーは相当なものでした。

 渦中にいた私たちは目の前で展開する出来事に圧倒されながらも、どうにか自分を取り戻し、これ以上前進するのは不可能だという判断を下したのです。人はこうして年とともに経験を重ね、知恵を身につけていくもの……厳しい人生の現実に触れるたび、ひとつずつ決断を下しながら身をもって教訓を心に刻み、傷ついた心を癒していくのです。

 結果を重視し、行動を起こすことを是とする社会通念のなかで、自分が望ましいと思った目標を実現するために行動を続けることに、なんの障害もありません。反動やトラブルが起きるのは、限りある資源や目標を求めて競争が生まれたとき、あるいはゴールへの道程が性急すぎるとき。そして行く手に障害が現れたときに自分自身を振り返り、それまでの態度を改め、人間的な成長を遂げなければ、その後ゴールにたどり着いたとしても、それは一時的な達成に終わるでしょう。

 およそ人の身に降りかかる障害は、外的要因というよりは、その人の人格を特徴づける“無意識”が引き寄せているものなのです。このため、人格に変革が起きない限り、同じような障害がくり返し何度でもその人の元に引き寄せられてくるのです。

 例をあげてみましょう。ある短気な男性が怒りを爆発させたために恋人が彼の元を去りました。その後の埋め合わせが功を奏して、彼女は彼の元に戻りました。けれども別離の原因となった彼の短気という“障害”に男性本人が気づき、改めないうちは、ふたりの関係は“一時的”にうまくいっているにすぎないのです。

 人間関係のトラブルに限らず、災害や事故など、人を苦しめる出来事というものは、私たちの力ではどうにもできない何か大きな力がこの世のすべてを支配していることを私たちに気づかせるための赤い旗のようなもの。トラブルや悲劇の原因をつくった悪者を捜して非難するのではなく、みずからに課せられた“宿題”に気づくための機会なのです。困った問題に直面したとき、私たちが問うべきなのは「今私の目を覚まさせようとしている“私の抱える宿題”とは一体なんだろう? これほどの大問題となって私の前に現れなくてはならないほど、私が変化を拒んでいる性格や姿勢とは、どんなところだろう?」という自問です。

 これまでの人生で私は自分に起きるすべての現象を、宇宙からのメッセージとして受けとめてきました。多くの場合、それほどの大問題になる前に、私はメッセージに気づき「私の宿題は何? 同じ失敗をくり返さないためのレッスンはどこにあるの?」と自問してきました。そして「心に負った傷を癒すために、私は何をすればいいの?」と。

 突きつけられる課題を受けとめ、成長しようという意志が強いほど、外的な障害の規模は小さくなるものです。なぜなら、もう眠っているあなたを揺さぶって目を覚まさせる必要はないのですから。









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