ジャンからのメッセージ
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vol.15
「新月の力を借りて幸せをつかむ」
Wishing away Obstacles

 人生の途上で、私たちはとても自力では克服できないような人格上の欠点と出会います。突きつけられた難題を、力ずくで追い払うことなどとうていできず、かといって心の中から追い出し、見なかったことにすることもできず……。こんなときに頼りになるのが新月のパワーです。新月に願いごとをすると不思議にかなってしまうという魔法の力を利用して、自分ではとても太刀打ちできない問題の解決に力を貸してもらうのです。

 例を挙げましょう。ここ数年の間、私は無意識のうちに同じ過ちを何度も繰り返していることに気づき、どうしたらこの癖を直せるものかと悩んでいました。それはだれかと恋愛関係になると必ず起きるのです。私はいつだって好きになった人とのロマンチックな関係をずっと続けたいと願っているにもかかわらず、相思相愛の期間は長く続くことがありません。たいていの場合、私のほうから去っていき、傷ついてしまうのです。ふたりの間でコミュニケーションがギクシャクしてくると、捨てられるのではないかという恐怖感が私の中に生まれ、彼にだれか好きな人ができたのではないかというしっと心にさいなまれるという毎回同じパターンにはまり、遠からず破局に至ってしまうのです。

 あるとき私は、いつも私から幸福を奪っているこの悪循環のパターンは、自分の潜在意識の中にある過去の恐怖感の記憶が原因だということに気づきました。そこで願いごとがかなう、新月の日のパワーと天使の力を借りて、意のままにならない悪いパターンを克服することにしました。

 私は恋愛関係にある男性が私の面倒を見てくれ、やさしくいたわってくれようとする意欲を自らそいでしまう傾向があることに気づきました。私は『自分のことは自分でできる』と、必要以上に強がる癖があったのです。これに気づくと、私は次に訪れた新月の日にこんな願いごとを書きました。『男性が私に差し出してくれるやさしさや心遣いを、健全な心でごく自然に受け入れられる私にすんなりとなりますように』そしてその願いは、聞き届けられました。一定の過程を経て、男性の前でわざと強がって見せる私の悪い癖は完全に直りました。今では愛するパートナーからの有形無形のプレゼントを、何の抵抗もなく、感謝して受け入れられるようになりました。

 自分でそれと気づかないうちに、いちばん欲しいものを遠ざけるようなことをするという、潜在意識に組み込まれた自己妨害行動を、私たちはみないくつかもっているものです。新月の願いごとの必勝テクニックの第1番は、そういう自己妨害のパターンを見つけること。そしてその弱点を永遠に葬り去るまで、新月に祈り続けるのです。こうしてひとつひとつ、あなたが幸福に至る道に立ちはだかる障害物を取り除くことで、あなたは一歩ずつ、目指すゴールに近づいていけるのです。








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