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vol.14
「人生はおとぎ話のようなもの」
Life is Like a Fairy Tale.

 幼いころ、母は私によくおとぎ話を読んでくれました。すっかりおとぎ話が好きになった私は、文字を覚えるとすぐに自分で読み始めました。そして何年か経ったころ、同じ年ごろの子どもたちがほかの本を読むようになってからも、私は相変わらずおとぎ話に読みふけっていたものです。

 王子さまやお姫様を自分のものにするために、そしてそこに持参金のようについてくる王国や金銀財宝を手に入れて生涯幸せに暮らすために、主人公にはたいてい何らかの試練が与えられ、その挑戦をクリアしなくてはなりません。――私は人生とはおとぎ話のようなものだと当時から思っていました。おとぎ話ではこんな感じのストーリーが展開します。……主人公の青年は、その行く手に待ち受ける恐ろしい怪物と立ち向かい、命を落としそうになりながら知恵と勇気で怪物を倒し、さらに先を目指す。

 手を替え品を替えてやってくる試練を少なくとも3回くらい乗り越えて、王女と豊かな王国の若きリーダーの座に座る資格を得るのです。試練を克服するたびに青年は強く、賢くなっていき、国王としての資質を身につけていきます。そして命の危険を冒して試練を乗り越える、その苦労や代償が大きいほど、手に入れた戦利品やごほうびがいっそうありがたく感じられるようになるのです。

 私たちの日常でもこれと同じようなシナリオが展開します。私たちが心に抱く願いは、本来かなえられるべき運命のものです。その夢を実現する過程において、私たちは幾多の試練に遭遇します。そのたびに私たちは学び、強くなり、世の中の広さと多様性を経験するにつれ視野が広がり、賢い判断力を身につけていくのです。私たちはどんどん成長し、大きくなってどんなハードルもじょうずに乗り越える知恵と忍耐力を培いながら、大きな夢を自分のものにする器を身につけていくのです。

 けれども、日常のサクセスストーリーとおとぎ話には異なる点があります。それはエンディング――おとぎ話のハッピーエンドの決まり文句、「そしてふたりは末永く幸せに暮らしましたとさ」とはいかないのが現実の世界なのです。

 いきいきと輝くような、楽しく幸福な人生を送るために支払うべき対価とは、永遠に注意力を失わないことだと私は考えています。つねに何かを目指し、自分を意識して昨日より今日、今日より明日と成長を続けていないと、人生は停滞してくるのです。たとえるなら、それは広い海原で泳ぐようなものです。海の真ん中で泳いでいると、同じところに留まるにさえ、一生懸命波をかわし、沈まないようにコンスタントに手足を動かしていなくてはなりません。手足を動かすのをやめたとき、人は沈み、おぼれてしまうのです。

 ほしかったものを手に入れ、長年の夢だった目標を実現したあと、その幸せを維持するにはどうすればいいでしょうか。それは安心して努力するのをやめることなく、手に入ったものが指の間から滑り落ちないよう注意を払いながら、さらに人生が向上するよう鍛錬を続けられるかどうかにかかっています。ゴールに着いたからといってまわりに対する注意力を失わず、手にした宝物への感謝の気持ちを失わずにいることが、逃げ足の早い幸福をつなぎとめる秘訣なのです。








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