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●月の章
黄道公転周期約28日
☆月が支配する事柄
マインド、心、感情、情緒、本能、幼年期の環境、家庭生活、現実、子供を産んだあとの女性、母性本能、私生活、プライバシー、癖、人気、反応
☆月が支配する人物
母親、女王様、家族、女性、看護婦、世話人
月は心を支配しています。心はエネルギーを受信するアンテナのようなものです。霊魂がエネルギーを発信しているのに対して、心は発信されたエネルギーをキャッチします。また、心は鏡の役割をはたし、周囲の状況をありのままに映し出します。『好き、嫌い、気持ちが良い、気持ち悪い、嬉しい、悲しい、悔しい、かわいそう』
こういった感情は、動物や子供でも感じる原始の感情です。生物が生きるために必要な欲求や感情を月は支配しています。月はそれぞれの人間の現世、現世の環境や状況が映し出す快感と不快感を、ありのままに写し出すのです。
美しい心を持つには、美しい生き方をする人のそばにいれば良いのです。優しい心を持つには、優しい人のそばに…。立派な心を持つには、立派な人のそばに…。強い心を持つには、強い人のそばにいれば、心は強くなります。心とはその人自身ではなく、その人の身近な環境や人々から与えられるものなのです。
☆月は、家族であり、好きな人であり、パートナー
なのです。心に転写された本能は母親の性格や家族
のカラーを表わしています。もしも、生まれたと
きの家族関係が不幸だったら、それは悲しいことで
す。虐待や不幸な状況を喜ぶ心を持ちます。
あなたの母親や父親を思い出してください。
兄弟姉妹を思い出してください。
家族はあなたの心です。
家族に恵まれない人は、心がとても弱いのです。
しかし、大人になって自力で人生を切り開くように
なると、心の状態も次第に変わっていきます。
いかに高い霊的意識をもっていても、人間が現世で生きるためには、肉体と心の平穏を維持しなくてはいけません。もしも、月の良い機能を失ってしまったら、人は生身の人間として現世では生きることができません。
月は生存本能を支配します。赤ん坊がお腹がすいたり、おむつが汚れて不快になると泣くことは月の本能です。また、母親の性格や家庭環境、快感と不快感などを、無意識のうちに身近な他者に求めるようになります。それは無意識のうちに母親を目で捜し出す幼児のようです。虐待を繰り返すような悪い母親であっても、幼児は自分の母親のあとを追うのです。
月の室、品位、アスペクトが良いと良い母親から生まれ、行き届いた世話、美味しい料理、美しく清潔な環境が与えられ、深く愛され、満ち足りた状態となります。母親から与えられた多くの愛情やケアは、無償の愛ですから、本能的に他人に多くを期待し、自分自身も多くのものを与えることができます。
逆に月の配置やアスペクトが悪いと母親の世話が行き届かず、愛情も不足しているため、感情的な不満や飢餓感が強く、求めるばかりで他人に与えられるものはごくわずかです。
このように、月は現世での欲求と満足感を支配し、女性は子供を産むと無意識のうちに自分の母親と同じような行動をとるようになります。月は子供を産んだあとの女性の支配星です。男性の場合は妻が母親になると、妻に自分の母親と同じ行動を無意識のうちに求めるようになります。
女性が結婚して太陽を夫に明け渡し、子供が産まれた場合にのみ、月は女性の人生の表示星となります。月は依存心が強く、現実的で視野が狭い星です。目の前の現実を泳ぎ渡ることにしか目がいかず、日々の暮らしや、家族の身の回りの世話に追われ、生存のための活動に終始する毎日となります。
そのため、スピリットの進化の速度が遅くなります。女性が聖人や偉人になるためには、他人に依存しないで生きることが必要といえるでしょう。
☆きれいな心はきれいな環境に宿ります。
ゴミだめみたいな部屋、ケンカばかりしている人と
の同居、意地悪な家族、居心地の悪い部屋、不快な
状況をひたすら我慢しているような生活は、心を弱
く醜くします。
家や部屋はいつもきれいに心地よく整えて、
好きな人といっしょに住みましょう。
好きなペットを飼いましょう。
きれいな職場で働きましょう。
あなたの日常が映し出す、
すべてのものがあなたの心だからです。
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