ミス・ペルセフォネーの西洋占星術研究
運命の恋占いTOPへ 西洋占星術講座INDEXへ

●天王星の章

黄道公転周期84年7日

☆天王星が支配する事柄

独創性、改革、発明、友情、反逆、理性、理念、協会、共鳴、高度な知性、電気、電波、高周波、宇宙工学、コンピュータ、レーザー、クラブやサークル、思想団体

☆天王星が支配する人物

科学者、コンピュータ技術者、友人、定年退職者

 天王星はそれぞれの世代の思想をつかさどる星です。古い世代の価値観や凝り固まった意識を改革し、伝統や規制のルールに逆らう立場をとります。政治家であれば保守に対抗する革新のような星です。天王星の力は横の関係や対等な立場において発揮されます。天王星が強く働いた場合、お役所や大手企業などではスピンアウトする可能性があります。なぜなら、無意識のうちに上司や会社に逆らう行動をとるからです。

 改革の星である天王星は、何もない状態ではまったく力を発揮することができません。改革とは従来の方法があって、初めて改善改良が加えられるのです。天王星の活動は過去の物事を分析して否定し、問題提起するところから始まります。天王星の悪いアスペクトを受けた場合、しなくてもいい反対や改革のために、結果的にたくさんの社会的な苦労を招くことになり、安楽な人生を遠ざけます。何かがうまくいき、ようやく実りのときを迎えた瞬間に、ぬるま湯状態を嫌って現状を否定し、新しい方向へ進もうとするからなのです。


   ☆ときどき、かならず他人の意見を否定する人がいま
   す。こちらは一生懸命に協調しようとしているのに、
   不思議と議論になってしまう人がいたのです。よほど
   性格が合わないのだと思う反面、とても興味を持って、
   その人を観察していました。あるとき、その人とまた
   議論になってしまいました。議論の最中にはたとひら
   めいて、途中でペルセフォネーは自分の主張を相手の
   主張と同じ方向に、巧妙に変えてみたのです。『私は
   こう思う』というように……。そうしたら、なんとそ
   の人はそれまでペルセフォネーが主張していた意見へ、
   さらに変更して反論してきたのです。その人は水瓶座
   生まれで、天王星と月が合(黄道上での角度が0度)
   の人でした。その瞬間に天王星を主星に持つ水瓶座の
   本質がわかりました。つまり、天王星の本質は天の邪
   鬼だったのです。


 ところが、天王星の良いアスペクトを受けた場合、コンピュータや先端技術の改良やバージョンアップと同じ状態が生まれます。物事をつねに注意深く分析して、さらに良いものへと改良し、さらなる進歩をひらめかせる才能へと結びつくのです。宇宙開発、航空機開発、先進技術、電機製品、マスコミ、デザイン分野など、新しい発想を求められ、次々に改革と改良を加える才能においては、天王星の右に出るものはありません。プラスの方向に生かすことができる分野は、開発途上の分野なのです。そのほか、天王星は思想にも大きな影響を与える星です。水星よりもさらに高度なひらめきを伴った分析力や、観念的な理想を支配しています。

 また、天王星の影響によって友人を作ったり、グループ活動に参加したりすることもあります。天王星が支配するものは『こうありたい』と願う人生の理想や願望です。かならずしもその通りに行動したり生きていくことはできなくても、理想を語ることはできます。つまり、天王星によって人生の理想を語り合う相手が決まり、願望や思想についてやりとりする楽しみを享受することができるのです。

 天王星はすでに社会的な成功や地位や名誉を超越した星ですから、社会の第一線から離れて、重責を下ろした状態を暗示しています。会社組織のなかでは第一線を退いた窓際族であったり、会社の会長といった存在です。これらの人物が提供できるものは経験による重い責任を伴わないアドバイスです。天王星の知恵とは、社会性を超越した賢者や仙人のアドバイスのようなものかもしれません。

 『意見はいうけれども、責任は持たない』という天王星は会社や一般社会では相手にされない嫌われ者です。ところが、責任の伴わないアドバイスをすることが許されているポストがあります。それは『友だち』というポジションの人です。だから、天王星は友だちを支配している水瓶座の支配星なのです。


   ☆『友だちの意見はありがたい』というのは、本当の
   ことを無責任にいってくれるから。無責任な立場の人
   って、どこか安心できて、いいですよね。世の中はむ
   だなものがないように本当にうまくできています。


西洋占星術講座INDEXへ

運命の恋占いTOPへ


Copyright Telsys Network CO.,LTD.
このページの無断転用・転記を禁じます