ミス・ペルセフォネーの西洋占星術研究
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●金星の章

黄道公転周期約224.7日

☆金星が支配する事柄

恋愛感情、美的感性、この世の美しいものすべて、デート、ファッション、美容、宝石、アクセサリー、五感の快楽、ペット、絵画、音楽、キャバレー、クラブ、ダンス、香水、花、生殖能力のある子供を産んでいない女性、女性ホルモン

☆金星が支配する人物

若い女性、恋人、愛人、あらゆる音楽やアート、美しい人、ホスト、ホステス、モデル

 金星は五感が『心地よい』『美しい』と感じるすべての感覚を支配しています。これらのジャッジには、万国共通の集合無意識の感性が働きます。

 なめらかな肌やつやのある髪、左右対称の目と眉、通った鼻筋、アーチ型でゆがみのない唇。身体でいえば、女性はほどよく脂肪のついたバストやヒップ、くびれたウエスト、高い腰、適度に長く、足首に近づくほど細くなっている足。男性であれば、ほどよく筋骨たくましい身体。

 この条件を満たす人を一般には美しいと判断します。これは集合無意識的に人々の感性がくだす、金星の美的ジャッジといえるでしょう。

 この基準に加えて、性的な情熱をプラスしたものが恋愛です。たとえば、人気モデルやスターは一般的に多くの人々が『美しい』と感じる基準を満たしています。子供でも外国人でも『美しい』ものは『美しい』と感じるものです。しかし、『愛してる』と感じるときには、その理性的判断とともに性的な情熱が必要になってきます。


   ☆女性でも男性アイドルを好きになる感覚は、やはり
   金星が支配しているのです。

   アイドルを好きになるときには、相手の男性の意志は
   まったく関係しないからです。女性でも自分の金星が
   『きれい、かっこいい』と感じる人を好きになります。

   ところが、いざ恋人となると、意外に好みとは違う人
   と腕を組んで歩いていたりする理由については、これ
   から説明しますね。


 金星は単独では働くときよりも、和合する対象物をもったときに、強力な力を発揮する星です。金星は力の強いものに和合するという性質をもつため、金星が最も大きな影響を受ける惑星は火星です。金星はアガペ、つまり、理性的愛情です。火星はエロス、つまり、性的情熱です。金星は『好感』というプラスの理性的愛情の表示星ですが、恋愛の領域へもう一歩踏み込むためには、火星の性的情熱が不可欠で、両者は一体化してその力を発揮します。『好感』を『恋愛』に昇華させるためには、金星と火星の協力体制が必要といえるでしょう。

 一般的に占星術では、金星は男性にとっての意中の女性、火星は女性にとっての意中の男性を表示します。たとえ女性が金星が示す『好感』によって男性を選んでも、男性側の情熱や性衝動が伴わない場合、ふたりの関係は恋愛には至りません。火星が象徴する情熱や性衝動は男性エネルギーだからです。つまり、男性側の情熱や性衝動がない場合、女性が抱いた『好感』を『恋愛』に昇華させることができないのです。

 女性が金星から示された『かっこいい、美しい』と感じる対象に『強い好感』を抱いたとしても、恋愛には至らないということです。結局、男性側の情熱や性衝動によってもたらされた複数の男性からの求愛行動のうち、自分の美意識や好感に叶った男性を『受け入れる』スタイルでの恋愛成就となるのです。そのため、女性の恋人の表示星は『美意識』や『好感』を支配する金星ではなく、自分に対して性的情熱を示してくる男性を表示する火星となります。

 金星が火星の影響をまったく受けず、単独で機能した場合、その対象物に対する『好感』は非常に理性的です。それはおもに無機物、たとえば美しい洋服、宝石、花、絵、家具などの、物質愛と同じ性質のものといえるでしょう。


   ☆『女性は愛するよりも、愛されるほうが幸せになれ
   る』という昔ながらの定説は、このような宇宙のルー
   ルによって生まれるのかもしれませんね。

   たとえば、『ペットが飼い主を選ぶのではなく、飼い
   主がペットを選ぶほうが幸せになれる』というのと、
   似たような状況かもしれません。

   金星とは愛することではなく、
   愛されることによって進化成長する星なのです。

   つまり、金星とは愛する力を問われる星ではなく、
   愛される力を問われる星だといえるでしょう。

   ですから、金星が強い人は『愛してくれる人を喜んで
   愛することのできる人』なんですよ。
   これには意外に思う人も多いかもしれませんね!


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